2024/07/26投稿者:ミケジョ事務局

【転職ブルー】内定承諾後・転職後に感じやすい不安の原因と解消方法

転職は人生の大きな決断です。しかし、内定承諾後や転職後に強い不安に襲われる「転職ブルー」を経験する人も少なくありません。そこで今回は、転職ブルーが起こる原因やなりやすい人の特徴、陥りやすいタイミング、そしてその対処法と予防法についてご紹介します。転職の各段階で注意すべきポイントを理解し、転職ブルーを乗り越えるためのヒントをお届けします。

 

◆転職ブルーとは

結婚前や結婚後に気分が落ち込んだり、不安に襲われたりすることを「マリッジブルー」と言うように、転職活動においても内定承諾後や転職後に強い不安に襲われることを「転職ブルー」と言います。

 

具体的には、以下のような心理状態が例としてあげられます。

 

◆内定承諾後の場合

内定承諾をした企業に本当に転職して良いのだろうかと迷いだす

現在の職場の方が、転職先よりも魅力的に感じてくる

今からでも入社辞退をした方が良いのではとは悩む

 

◆転職後の場合

前職の職場の方が魅力的に感じる

転職しない方が良かったのかもと思い始める

今からでも再転職をした方が良いのではと悩む

 

◆転職ブルーの原因と、転職ブルーになりやすい人の特徴

転職ブルーになる原因の一つは、「この転職で失敗したくない」「一度決めてしまったからには、今さら引き返せない」と過度に思い詰めてしまうことにあります。

 

「本当にやっていけるだろうか」という不安が、「こうなったらどうしよう」という不安に変わり、新たな不安を呼び寄せるといった負のループが続いてしまいます。

 

転職による環境変化への不安は誰もが抱えるものですが、「この企業だからこそ行きたい」という理由が明確になっていないと、働くイメージが上手く描けない時や仕事でつまずいた時に、それを乗り越えることが難しくなりがちです。

 

つまり、転職ブルーになりやすいのは、転職理由を明確にしなかった人や、複数社を比較検討しなかった人たち。転職先の最終決定を自分の意志ではなく、キャリアアドバイザーや家族の意見などで決めてしまい、本当は腹落ちできていない人などもなりやすいと言えるでしょう。

 

◆転職ブルーに陥りやすいタイミング

転職ブルーに陥るきっかけは人ぞれぞれですが、ふと転職することをリアルに感じた時や成果を出せるか不安に感じた時などになりやすいと言えます。

 

◆内定承諾後の場合

入社手続き用の書類を書いている時

転職前の引き留めでネガティブな意見とともに「今の会社でいいんじゃないの」と言われた時

 

◆転職後の場合

思うような成果が出せない時

面接で実績を盛りすぎたなとふと我に返った時

 

◆転職ブルーになってしまった時の対処法

転職ブルーになってしまった時は、まずは転職への不安や心情を誰かに相談しましょう。家族や友人でも構いませんが、オススメは人事や上司など転職先の人です。入社前であったとしても問題はありません。

 

内定承諾をしている時点で、会社の新しいメンバーとして迎え入れることが決まっているので、相手も親身になって話を聞いてくれるでしょうし、相談をしたことによって内定を取り消されてしまうといったことはまず考えられません。

 

ただし、相談の仕方には要注意。「転職をしなければ良かった」「入社を迷っている」などと、心のままに不安を吐き出すだけにならないようにしましょう。

 

相談をする際には、成果を出したいからこそ不安になっているとポジティブな意欲も伝えるのがポイント。例えば、入社前であれば「入社後は、早めに御社に馴染み、チームに貢献をしたいと思っているのですが、優秀な社員の皆さんの中で、すぐに成果を出せるのだろうかと不安でもあります。これまで中途採用で入社された方は、どのくらいのタイミングでどんな風に成果出しているのでしょうか?入社前に準備しておくと良いことや、入社後に率先してキャッチアップすると良いことなどはありますか?」などと聞くと良いでしょう。

 

◆転職ブルーを予防するにはどうしたら良い?

転職という大きな決断をするにあたって、悩みや不安を抱えることは珍しいことではありません。誰もが抱える不安やつまずきを、過度に思い詰めて転職ブルーになってしまわないように、転職活動の選考中、内定承諾前、入社後にしておくと良いことをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

 

選考中は、転職で優先したい項目の定義を明確にして順位付をする

 

転職ブルーを予防するためには、転職することで「実現したいこと(解決したいこと)」を洗い出し、優先順位をつけることが大切です。

 

例えば、希望条件にA > B > Cと優先順位をつけていたとしましょう。入社後に、第二希望Bと第三希望Cにギャップを感じてしまったとしても、優先順位が明確であれば「Aは実現できているし、そこが今回の転職で大事にしたいところだったから、B・Cについては時間がかかったとしても実現できるように頑張ろう」と自分を納得させ、乗り越えやすくなります。

 

また、転職後のギャップがなるべく少なくなるように、優先項目の定義を自分の中で具体的にイメージして言語化しておくことも重要です。

 

◆内定承諾前は、自分が活躍できそうか、働くイメージを具体的につける

 

このタイミングでの転職ブルーは、「本当にやっていけるだろうか」と言う不安が大きな原因になります。そのため、内定承諾をする前に、自分がその企業でどんな風に働くのか、そこで活躍できそうかどうかなどを考える時間を持ちましょう。

 

採用担当者にお願いをして、現場の上司や同僚と面談を設定してもらうのも一つの手です。面談では、想定している仕事の進め方や、成果を出すために必要なこと、会社として大切にしていることなどを聞くことで、より具体的に働くイメージをつけることができるでしょう。

 

入社後は、周囲と積極的にコミュニケーションをとる

 

転職後にギャップを感じたり、仕事が上手くいかずに焦ったりすることは、誰もが経験するものです。そういった時に、社内に不安や悩みを気軽に相談でき、ちょっとした雑談で気分転換できる相手がいると、精神的な安心に繋がり、転職ブルーの予防にも役立ちます。

 

自分と気があう同僚を見つけるためにも、入社後は、積極的に周囲に挨拶をしたり、朝会での発表などがあれば最初のうちに引き受けたり、社内イベントに参加してみたり、自分を知ってもらう機会をとにかく増やしましょう。

 

◆まとめ

転職ブルーは誰もが経験する可能性のあるものですが、正しい対策と準備をすることで、その不安を乗り越えることができます。選考中、内定承諾前、入社後にそれぞれ適切なアクションを取ることで、転職後の生活をスムーズにスタートさせることができるでしょう。