2024/07/05投稿者:ミケジョ事務局

仕事を辞めたくなったら?退職する前にやっておきたい大切なこと

「仕事を辞めたい」と感じる瞬間は誰にでもあります。しかし、衝動的に辞めてしまう前に一度立ち止まり、冷静に対策を考えることが重要です。この記事では、退職する前にやっておくべきことについて詳しく解説します。

 

みんなどんな理由で仕事を辞めている?

内閣府の平成30年版「就労等に関する若者の意識調査」によると、初職の離職理由のトップは「仕事が自分に合わなかった」で43.4%を占めています。次いで「人間関係がよくなかった」23.7%、「労働時間、休日、休暇の条件がよくなかった」23.4%、「賃金がよくなかった」20.7%、「ノルマや責任が重すぎた」19.1%が挙げられています。

一方で、「働くことに関する不安」については、「十分な収入が得られるか」、「老後の年金はどうなるか」、「きちんと仕事ができるか」、「仕事と家庭生活の両立はどうか」、「勤務先での人間関係がうまくいくか」といった点が上位に挙がっています。これらの不安は、転職の際にも考慮すべき重要なポイントです。

 

勢いで辞めることのデメリット

仕事で辛いことがあると、「今すぐ辞めたい!」と思ってしまうかもしれませんが、勢いで辞めるのは避けるべきです。まずはそのデメリットを理解しましょう。

  1. 不満を解消するだけの転職になってしまう可能性 不満だけで転職活動を始めると、面接での受け答えがネガティブになりがちです。新しい環境でも同じ問題に直面する可能性が高くなります。

  2. タイミングよく退職・転職ができず、ブランクが発生する可能性 勢いで行動すると、ボーナス直前や繁忙期に辞めざるを得なくなり、有給消化もままならなくなります。転職市場やスケジュール感を把握せずに辞めてしまうと、転職先がすぐに見つからず、ブランクが長引くこともあります。

退職する前にやっておきたいこと

納得のいく転職を実現するためには、退職前の準備が重要です。以下のことを冷静に行いましょう。

  1. 本当に辞めるべきなのか、冷静に分析をする 「辞めたい」という感情に駆られたら、いったん落ち着いて状況を分析しましょう。不満の原因を洗い出し、自分で解決できる手段がないか考えます。解決策が見つかれば、辞めるのはそれを試してからでも遅くはありません。

  2. 長期的なキャリアについて考える 退職して転職することと、今の仕事を続けることのメリット・デメリットを整理しましょう。長期的な視点で現職にいるほうがメリットが大きい場合もあります。

  3. 転職市場を把握するために転職活動をしてみる 転職活動を通じて自分の市場価値を確認し、今の不満の背景を理解しましょう。転職活動をしても、必ずしも転職しなければならないわけではありません。情報収集の一環として考えてみましょう。

  4. 友人や先輩、転職エージェントに話を聞く 転職経験者やプロの意見を聞くことで、自分の状況を客観的に見つめ直すことができます。転職エージェントは転職市場の動向を熟知しているため、さまざまな角度からアドバイスをもらえます。

辞めたくなったら、いったん冷静になりリフレッシュを

「辞めたい!」という感情が強いときは、ストレスが溜まり視野が狭くなっていることが多いです。まずは休んでリフレッシュし、冷静になることが大切です。好きなことをして心身をリラックスさせ、ゆっくりと考える時間を作りましょう。

内閣府の調査では、「働くことの悩み等について他者に相談した効果」として、「自分の考え方が広がった」、「就職先を選ぶこと・働き続けることの参考になった」、「自分の考えや気持ちの整理がついた」という回答が上位に挙がっています。相談することで、自分の思いを整理し、新たな視点を得ることができます。

 

◆最後に

退職を考えるとき、焦らず冷静に自分の気持ちと向き合い、適切な準備をすることが大切です。納得のいく転職を実現するために、まずは自分の現状を客観的に分析し、長期的な視点でキャリアを考えましょう。自分の市場価値を確認し、転職先での成功を目指すためにも、準備を怠らず行動することが成功の鍵となります。相談を通じて新たな視点を得ながら、焦らずに次の一歩を踏み出していきましょう。