2025/05/23投稿者:ミケジョ事務局

働く人のための制度ガイド~メンタルヘルスケア~

こんにちは、アイビーズ株式会社です。

今回のテーマは、心の健康をサポートするための仕組み「メンタルヘルスケア」についてご紹介します。

「メンタルヘルス」という言葉を聞いたことはあっても、「何をするの?」「誰が利用するの?」といった疑問をお持ちの方も多いかもしれません。

現代の職場では、仕事の忙しさ、人間関係、生活とのバランスなど、心にストレスを感じる場面が少なくありません。
そうしたストレスや不安と上手につき合いながら働くために、企業でも少しずつ“心の健康”に向き合う制度が整えられてきています。

今回は、はじめての方にもわかりやすく、メンタルヘルスケアの制度や取り組みについてお届けします。

 

 

メンタルヘルスケアとは?

メンタルヘルスケアとは、社員が心の健康を維持しながら、安心して働き続けられるようにサポートする取り組みや制度のことを指します。

具体的には、「ストレスをためないように予防する」「悩みに気づいて早めに対処する」「専門家のサポートを受ける」といった仕組みが含まれています。

会社によって導入の有無や内容は異なりますが、近年は福利厚生の一環として取り入れる企業が増えています。すべての企業に必ずあるものではありませんが、導入企業は年々増加傾向にあります。

 

 

企業で行われているメンタルヘルスケアの例

  1. ストレスチェック制度(年1回)
    50人以上の事業所では、法律により年1回の「ストレスチェック」が義務付けられています。
    簡単なアンケートに答えることで、自分のストレスの状態を数値で確認でき、必要に応じて医師との面談も可能です。

  2. 外部カウンセラーとの相談窓口(EAP制度)
    社外の専門家(カウンセラーや臨床心理士)に匿名で相談できる制度を設けている企業もあります。
    仕事だけでなく、家庭や人間関係の悩みなども気軽に話せるのがポイントです。

  3. 上司や人事によるフォロー体制
    面談や日常の雑談を通じて、社員の小さな変化に気づける職場風土を大切にしている会社もあります。相談しやすい関係性が、心の負担軽減につながります。

  4. メンタルヘルスに関する研修・セミナー
    「ストレスとうまく付き合う方法」や「セルフケアのコツ」など、心の健康を保つ知識を学ぶ機会を提供している企業もあります。

  5. 休職・復職支援制度
    万が一、心身の不調で休職が必要になった場合でも、安心して回復し、職場に戻れるようにサポート体制が整っている企業もあります。

メンタルヘルスケアが大切な理由

心の不調は誰にでも起こりうるもの
がんばり屋さんや明るく見える人ほど、自分の不調に気づきにくいこともあります。
「ちょっと疲れたな」「最近眠れないな」など、小さなサインを見逃さないことが大切です。

不調を早めにケアすることで、大きな問題を防げる
早めの気づきと相談が、長期的な体調悪化や離職などを防ぐことにもつながります。

心の健康が、仕事の質にも影響する
集中力や判断力、人とのコミュニケーションにも関わるため、心のコンディションが良いことは、働くうえでとても重要な要素です。

 

 

自分自身を大切にする一歩として

企業の制度を上手に活用することも大切ですが、まずは「自分の心の声に耳を傾けること」がメンタルヘルスケアの第一歩です。

  • 無理をしていないか?

  • 最近笑えているか?

  • 眠れない、食欲がない、イライラが続く…などの変化はないか?

そうしたちょっとした変化に気づいたら、一人で抱え込まず、上司や信頼できる同僚、カウンセラーなどに相談することも大切です。

 

 

まとめ

メンタルヘルスケアは、心の健康を守るために、企業と社員が一緒に向き合っていく大切な取り組みです。制度として整っている企業では、ストレスチェックやカウンセリング、研修などを通じて、社員の不安や負担を減らすサポートを行っています。

 

すべての会社に制度があるわけではありませんが、「心も体も大切にできる職場かどうか」は、長く安心して働くうえでの重要なポイントになります。

 

 

次回のコラムもどうぞお楽しみに!